コロナウィルスの流行がおさまらず、夏休みも家で過ごすという方が多いのではないでしょうか。外出できないので、ゲームなどをしている方がたくさんいらっしゃると思いますが、デジタルなゲームばかりではなく、たまにまアナログなゲームもいかがでしょうか?
ということで今回は、小さい子でも理解できるくらいルールが簡単なのに、かなり盛り上がれるボードゲーム・カードゲームを紹介したいと思います。
ボードゲームやカードゲームは、新たな家族間の交流を生み出すことができるので、そういった面からもかなりオススメです。(テレビゲームと比べると、電気代節約や目の休息といったメリットも得られます)
また、今は難しいかもしれませんが、友達の家に集まった時や旅行に行った時などにやるとものすごく楽しい時間を過ごせると思います。修学旅行には必携かもしれませんね!
1,000~2,000円も出せば遊べるものばかりですが、得られる楽しさは何万円分にも匹敵すると思います。それではゲームの紹介をしていきます!
ボブジテン(日本)
最初に紹介するのが「ボブジテン」というゲームです。内容を一言でいうと「お題のカタカナ語を、カタカナ語を使わないで説明する」という非常にシンプルなものです。プレイ人数は3~8人、対象年齢は10歳からです。
- 使うのは6つのカタカナ用語が書かれたカードが36枚、それを裏返して山札として積みます。
- 他の参加者には見えないように、最初の一人が山札から1枚めくり、書いてあるカタカナ用語を確認します。(1~6の番号とともに単語が書いてあります)
- この時、積んである山札の裏面に書いてる番号と一致するカタカナ語を、他の参加者に説明します。(カタカナ語は使用禁止です!)
- 他の参加者には1回のみ回答権が与えられています。正解した場合、説明した人は持っているカードを受け取り1ポイント、正解した人も山札から1枚受け取り1ポイントになります。
- 正解した人は山札からさらに1枚取り、次の出題者になります。
- 2~5を繰り返し、山札が残り1枚になった時点でゲーム終了です。手元のカード(ポイント)が一番多い人が勝ちです。
流れはこのとおりです。
誰も正解できなかった場合、そのカードは捨てて新たに1枚引き、一連の動作を繰り返します。
誤ってカタカナを使ってしまった場合、それを最初に指摘した人に1ポイントとなるので、出題者が持っているカードをその人に渡してください。指摘した人は次の出題者になるので、山札から1枚取って続けてください。
あとは、カードの裏面(大きく数字が書いてある面)に、キャラクター「トニー」がいる場合があります。この時は「単語だけ」で説明しなければなりません。
●ボブジテン
遊び方は説明した通りです。トニーが出た場合、単語のみで説明しなければならない縛りがつくので、すこし難易度が上がります。
●ボブジテンその2
遊び方は「ボブジテン」と一切変わりません。ただしその2ではトニーに代わってデイブというキャラクターが登場します。デイブはピザをくわえていて、デイブが出た場合は言葉を発せずジェスチャーで説明しなければなりません。
●ボブジテンその3
その3で登場するキャラクターはジョージです。ジョージが出た場合、説明で使えるのは漢字だけになります。
●ボブジテンきっず
こちらは他のボブジテンと比べて対象年齢が2歳下がって8歳からとなっています。小学校中学年くらいのお子さんがいる場合は、こちらのほうがいいかもしれませんね!
登場するキャラクターはエミリーで、エミリーが出ると「色」を言うことができなくなります。
●なにわのボブジテン
これも基本的には変わりません。「ナターシャ」が出た場合、息継ぎせず一気に説明するという縛りがこちらの特徴です。
●わたしのボブジテン
こちらはお題がすべて空欄になっており、自分たちで好きな単語を書いて遊ぶタイプです。シリーズをやり尽くして、それでも物足りない場合にいかがでしょうか。
カタカナーシ
こちらの「カタカナーシ」は「ボブジテン」をリメイクしたもので、遊び方は変わりません。(プレイ人数は3~8人、対象年齢は1・2ともに8歳から)
違うところは、【カードの枚数が36枚から72枚になっている】【ゲーム終了は誰かが10点獲得した時点】【外国人キャラクターがいなくなった代わりに、イベントカードが追加された】というところでしょうか。
イベントカードは山札に入れても入れなくてもよく、イベントカードが出た場合は参加者全員に見せ、さらにもう一枚引いて、それをイベントカードの縛りで説明するという流れです。イベントカードは点数になりません。
カタカナーシのほうが若干安く購入できるかもしれません。
はぁって言うゲーム(日本)
上で紹介した「カタカナーシ」と同じく幻冬舎から発売されています。
よくテレビで取り上げられているのでご存じの方も多いと思いますが、「はぁ」などの簡単な一言を決められた設定で演じ、どの設定だったかをみんなで当てあうというゲームです。
ざっと全体の流れを説明します。3人~最大8人でやるゲームです。
- 最初に「お題カード」を選びます。裏返しにして選ぶ、参加者で相談して決めるなど自由です。(お題は「はぁ」「なんで」「やばい」など全部で30枚あり、それぞれに8つのシチュエーションが書かれています)
- 参加者全員に、「A」~「H」のいずれかが書かれた「アクトカード」が1枚配られます。他の人と重複はしません。
- 他の人には見られないようにして、自分にどのアルファベットが来たか確認します。
- お題カードにも「A」~「H」のアルファベットが書いてあるので、1人ずつ自分が持っているアルファベットと一致するシチュエーションを演じます。(ジェスチャーなどは禁止で、あくまで声と表情のみです)
- 全員が演じ終わったら、答え合わせと点数計算を行い、勝者が決まります。
これくらいで説明できてしまう非常にシンプルなゲームです。ただ、実際にやってみるとかなり盛り上がります。
補足ですが、最初に「投票用カード」と「投票チップ」が一人一人に配られるので、演技が終わるごとに、投票(記録)することができます。
点数ですが、演じた順番に1人ずつ答え合わせをして計算します。まず演じた人には、正解した人数がそのまま点数として加算されます。(たとえば5人でやっていて、自分の演技が他の4人全員に伝わっていれば4点がもらえます)また、正解した人にも1点が入ります。全員の答え合わせを行って、得点が一番高い人が勝ちです。
演技するのが好きであれば楽しいと思いますが、演じるのが恥ずかしいお題も入っていますので、そういうのが苦手な参加者がいる場合、他のゲームに変えたほうが盛り上がるかもしれませんね。
1も2もゲーム内容は全く変わりません。2は「お題カード」が28枚になり、さらに「左の人の目を見て」といった縛りが書かれた「イベントカード」が4枚入っています。
1も2も両方買ってまぜて行うのが特にオススメです!
ドブル日本語版(フランス)(英名:Spot It!)
「ドブル」は丸型の55枚のカードで構成されています。カードには8つのマーク(イラスト)が書かれているのですが、全てのカードは他のカードとたった1つだけイラストが一致するという作りになっています。
(「有限射影平面」という数学の理論が元になって作られています。気になる方はそちらも調べてみてはいかがでしょうか。)
いくつかの遊び方があるのですが、一番基本的なものを紹介します。
- 参加者全員に1枚ずつカードを裏返しで配ります。(便宜上、「手札」と呼びます)
- 残ったカードは表向きで山積みにして中央に置きます。
- 合図で一斉に「手札」を表向きにして、山札の見えているカードと比較して、同じイラストを探します。
- 一番最初にそのイラストを言い当てた人がそのターンの勝者となります。
- 勝者は、山札の一番上のカードを取り、手元にあるカードの上に重ね、次の手札とします。
- その時点から次のターンが始まります。山札のカードが新しくなったので、再度手札と比較して同じイラストを探します。(前ターンの勝者以外は、手札は変わっていません)
- これをカードがなくなるまで繰り返し、最後に手元に一番多くカードを持っている人が最終的な勝者となります。
難しい理論が元になっていますが、ゲーム自体は非常にわかりやすく、ほぼ説明不要でできるところがいいですね。そして意外と同じイラストを探し出すのが難しいんです。シンプルだからこそ遊び続けられるゲームだと思います。
「ドブルキッズ」というものもあります。通常のドブルは全50種類以上のイラストのうち8つが描かれたカード55枚であるのに対し、「キッズ」は全30種類以上の動物のイラストのうち6つが描かれたカードが30枚という構成になっています。対象年齢は2歳下がって4歳~になるので、小さいお子さんでもできますね。
これ以外に、ドラえもん版のドブルも存在します。全世代に馴染みのあるイラストなので、さらに盛り上がりそうですね!
ナンジャモンジャ(ロシア)
原版が発行されたのが2010年、日本語版が発行されたのが2016年と、つい最近発売されたゲームですが、シンプルさと面白さが相まって既に定番のゲームになっています。
使うのは、12種類の絵柄(変なキャラクター?)が描かれたカード60枚です。
ルールは以下のとおりで、非常に簡単です。
- 60枚のカードを山積み(裏返し)にして1枚ずつめくり、出てきたキャラクターに名前をつけます。(基本はそのキャラクターから連想する名前を付けますが、なんでも大丈夫です)
- これを一人ずつ繰り返します。
- 出てきたカードが今までに誰かが名付けたものの場合、順番などは関係なく素早く名前を言います。
- 一番早く正確に名前を言えた人がそのカードを受け取ります。
- 1~4を繰り返し、山積みのカードがなくなった時点で、一番カードを多く持っている人が勝ちです。
「キャラクターに名前を付ける&それを覚えておく」というシンプルなゲームですが、参加者のネーミングセンスがわかるので、非常に面白いです。
記憶力が重要ですが、めちゃくちゃな名前を付けられると、なかなか覚えていられません。はちゃめちゃな名前をつけてみんなで盛り上がりましょう!
シロとミドリの2種類ありますが、入っている絵柄が違うだけなのでどちらを先に買っても大丈夫です。
それぞれ12種類の絵柄が入っており、シロとミドリをまぜて遊ぶことができます。そうすると、一度に遊べる人数も6人から12人に倍増するので、さらに盛り上がれると思います!
※写真だと大きな箱に見えますが、一般的なトランプが入るくらいのサイズです
ナインタイル
ルール説明がほぼ不要と言ってもいいくらいシンプルなゲームです。
使うのは、両面に絵柄が描かれた「ゲームタイル」9枚×4セットと「お題カード」30枚です。「ゲームタイル」は、まったく同じものが4セット入っていて、1人1セット使います(セットが混同しないよう印が付いています)。なので1箱では最大4人までがプレイできますが、2箱用意して8人でということも可能です。
ゲーム内容はいたって簡単で、「お題カード」に、9枚の「ゲームタイル」の並べ方が描いてあるので、一番早くそれと同じように並べられた人が勝ちとなります。
(お題カードは30種類あり、必ず9枚のゲームタイルで作ることができるようになっています)
が、ゲームタイルの両面に絵柄があるのが厄介で、なかなか簡単には並べられません。どの絵柄とどの絵柄が両面に描かれているか考えないといけないため、結構頭を使います。
対象年齢が6歳~となっていますが、子供には若干難しいかもしれないので、「大人は片手しか使えない」などのハンデをつけるとちょうどいいかもしれません。
(Amazonのレビューを見ると認知症予防に使っている方も結構いらっしゃいました。そういった使い方ができるのも、アナログゲームのいいところですね!)
UNO(ウノ)
定番中の定番、UNOです!トランプ以外では、ナンバーワンのカードゲームではないでしょうか。
先に挙げた5つよりは若干シンプルさに欠けると思いますが、大人数で遊ぶ時には必ずといっていいほどやるので、小さいお子さんも早めにルールを覚えておいて損はありません。(ルール説明は省かせていただきます)
2019年に新たに発売されたウノフリップは、「ダークサイド」といって手札を裏返しにしてゲームを続行する内容が追加されています。裏面にも印刷されているのですが、表面とは全く関係ないため、一気に形成が逆転する楽しさがあります。
人気なゲームだけあって、キャラクターの付いたUNOがたくさん存在します。後ほど紹介したいと思いますが、私が一番気になったUNOは、水中でも使えるという「UNO H2O」ですね!水中でやる人はいないと思いますが、汚れても大丈夫なので、屋外で使うにはピッタリですね。
今後、「屋外でソーシャルディスタンシングを保った状態でUNOをする」というのが普通になるかもしれません。通常版より若干高いですがオススメです。
あとは小ネタみたいな感じですが、「ジャイアント ウノ」というものもあります。名前のとおり、カード1枚1枚がかなり大きくなっています。イベントなどで使用するといいかもしれませんね!(もちろんご自宅で使ってもいいと思います)
キャラクター付きのウノの一例です!他にもまだまだ存在していると思います。